古民家を楽しもう!
【イベント】ユッカヌヒー すりてぃいちゃびらゆいまーる祭
2011年6月5日(日)、うるま市田場のてぃーだぬやがま家ーで、「ユッカヌヒー すりてぃいちゃびらゆいまーる祭」イベントが開催されました。主催者のてぃーだぬふぁ童唄会は毎年ユッカヌヒーにちなんだイベントを開催してきましたが、今年は沖縄へ避難してきた東日本大震災の被災者家族を励ます交流会として行われました。
その様子を簡単にご紹介します。
イベントの様子

てぃーだぬやがま家ー
この日のイベントは、宮城葉子さん(てぃーだぬふぁ童歌会主宰)の、東日本大震災の来沖避難者をなんとか支援したいという強い想いから開催されました。
被災者や来沖避難者のためになにかできないかと考えていた葉子さんは、避難者と支援したい人を結ぶコミュニティーをSNSで立ち上げた横田夫妻の話を新聞で知り、すぐに連絡をとって自らが活動の場として使用している古民家・てぃーだぬやがま家ーで、避難者を励ますイベントを開催したいと考えていることを伝えました。賛同した横田夫妻がコミュニティーを通じて来沖避難者に呼びかけ、この交流会が実現しました。
イベントが開催された5日は旧暦の5月4日にあたり、昔はユッカヌヒーとよばれ、子供の成長や健康を祈願しておもちゃを買ってあげる風習がありました。会場となったてぃーだぬやがま家ーでは、ユッカヌヒーにちなんで張り子玩具の展示や、お手玉つくり体験の他、庭の離れではアダン葉をつかった風車やソテツ葉の虫かごのおもちゃづくり体験教室、紅型体験、また来沖避難者の方が撮影した津波の写真パネルも展示されました。午後3時からは、てぃーだぬふぁ童唄会の子供たちや、うぷっちゅぬ会、知花かつあきさんによるコンサートが催され、方言や手遊びを交えながら、沖縄のわらべうた等が披露されました。
イベントには10組程の来沖避難者をはじめ、多くの方が参加され、子供たちは沖縄のおもちゃづくりを体験したり、庭で走り回ったりとのびのびと過ごしていました。子供たちに限らず、大人たちにとってもよい息抜きになったのではないでしょうか。
宮城さんは「被災地へ赤十字を通して義援金も送ったが、県内には命からがら避難してきて、大変な思いをしながら生活を送っている方々がいる。彼らをなんとか支援し交流したいという想いから、今日のイベントを開催した。イベント開催にあたっては、うるま市のボランティアセンターやボランティアに集まってくれた高校生・大学生、美原福祉会、その他沢山の方にご協力いただいた。避難された方々は不安で心細いだろうが、私たちはこのカーラヤー(瓦屋)を皆さんと交流する場にしたいと考えている。ぜひお気軽にご連絡いただきたい。一緒に頑張っていきましょう」と挨拶しました。
また、このイベントの模様は、2011年6月9日(木)付けの琉球新報でも紹介されています。
■2011年6月9日付琉球新報はこちらから(PDFファイルが開きます)

紅型体験教室

津波写真パネルの展示

風車作り

紹介を受ける来沖被災者家族

てぃーだぬふぁ童唄会による童唄の披露

皆で手をつないで交流