古民家調査のススメ

 古民家に興味があって、身近な人が古民家を所有しているという方は、その古民家の調査に挑戦してみるのはいかがでしょうか。本事業では家主へのヒアリング、家屋や敷地の計測、図面作成などを行いましたが、最初はもっと簡単な調査からはじめるのがいいと思います。

@準備

 次の道具を用意しましょう。

区分
用具名
概  要
文具類
調査シート
別紙のpdfファイルを参照
方眼紙
B4〜A3コピー用箋5mm方眼
鉛筆、鉛筆削り
消しゴム付HBを推奨
画板
方眼紙に合わせたサイズ、クリップ付
色ボールペン
3〜4色のもの
物差
コンベックス
スチール製10m程度
写真用具
デジタルカメラ
携帯電話のカメラ機能でも可
その他
(必要に応じて)
懐中電灯
ヘッドライト式が便利
磁石
方位を記入
脚立
天井裏を目視する際に利用

A調査シートの記入

 家屋を観察したり家主等に聞き取りしながら、別紙のpdfファイル(古民家調査シート簡易版)に次の事項を書き込みましょう。

1
「建物概要」欄は、対象となる古民家についての基本的な情報、建物の特徴や調査をして気づいた点などを記入する。
2
「構造様式」欄は、純木造か一部木造かなどの建物の造り、赤瓦葺きかセメント瓦葺きかなどの屋根の様式を記入する。
3
「建築年数」欄は、概ねの築年数、または建築年を記入する。家主等のコメントがあれば記入する。また、家主が何歳のときに建てられたか、干支が何年のときかを確認しても可。
4
「敷地面積」「建物面積」欄は、該当する面積を記入する。できれば家屋の縦横が何間ずつかも確認する。
5
「主屋正面」欄は、母屋となる家屋がどの方角を向いているかを記入する。「屋根形状」欄は、ほとんどが寄棟だが、確認して記入する。「雨端」欄は、雨端が廻されている方角を○で囲む。
6
「付属屋」欄は、母屋以外の建物があれば記入する。「他構造物」欄は、該当する構造物があれば○で囲む。
7
「利用状況」欄は、調査物件の現在の使われ方で該当するものを○で囲む。
8
「屋敷囲い」欄は、該当するものがあれば○で囲む。
9
「屋号」欄は、屋号とその由来についてヒアリングできる範囲で記入する。
10
「位牌」欄は、位牌の有無と、それについての家主のコメントがあれば記入する。
11
「破損状況」欄は、現状での家屋の被害・破損箇所とその程度をチェックして記入する。また、シロアリ被害等があれば記入する。
12
「改修履歴」欄は、家主等にヒアリングして、改修の内容、大まかな年代等を記入する。
13
その他、ヒアリングしたり気づいたりした点があれば記入する。

 

B写真の撮影

 写真は1件につき10枚程度撮影します。前景(なるべく全景となるように)、部屋の内部、柱の様子、屋根または軒(雨端)、床または基礎などを撮影するのがよいでしょう。また、桁や梁の様子を撮るために、天井板を外して小屋組みをみせてもらう場合もあります。

 

C図面のスケッチ

 建物の外観や部屋の間取りをスケッチしてみるのもよいでしょう。もし本格的に計測まで行う場合は、2人1組で行動することをお勧めします。参考までに実測〜図面作成までの作業手順を別紙pdfファイル(実測・図面作成例示)に例示しておきます。

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